第5回バイオエキスポ 膜タンパク質の結晶育成〓膜輸送体の結晶構造 阪大産業科学研究所 村上助教授

  • 膜タンパク質の役割は、ポンプ、チャネル、トランスポーター、レセプター、等
  • 30%以上膜タンパク質
  • 市販薬の80%が膜タンパク質をターゲットとしている*1
    • しかし、0.2%しか構造が解析されていない⇒とってもおくれている
  • 水溶性タンパク質に比べて25年程度研究が遅れている
  • なぜ、難しいのか⇒膜タンパクの中には水を好む部分と好まない部分が両方存在する
  • これを克服するために界面活性剤を使い、水を好む部分にこれを付着させ、あたかも膜の中にいるかのような錯覚を与えさせる
  • 結晶化のステップは、
    • 結晶核の構成
    • その核が成長
  • フェムト秒レーザーを一時的かつ部分的に放射することにより、その部分だけを一瞬、過飽和状態とする。これにより、結晶核ができる。次の瞬間には溶液は飽和状態に戻るため、膜タンパクは結晶化される

*1:尚且つ、膜タンパクが関与している疾患は重篤なものが多い