2006-07-15 大地の徳 偉くなることは、必ずしも富士山のように仰がれるようになるためではない。 なるほど富士山は立派だけれども、それよりも何よりも立派なもには大地である。 この大地は万山をのせて一向に重しとしない。限りなき谷やら川やらをのせて敢えていとわない。 常に平々坦々としておる。この大地こそ本当の徳である。 われわれもこの大地のように徳を持たなければならぬ、大地のような人間にならなければならぬ。(安岡正篤)